20260127の日記
僕は自分自身のことを知ってもらうのはもちろん、内部監査という仕事をもっと身近に感じてもらいたいという思いから、この日記を原則毎日更新しようとしている。
一般的な企業に勤めている方にとって、内部監査の印象はどうだろうか。「怖い」「厄介なもの」といったイメージが一般的かもしれない。しかし、内部監査の最大の目的、つまり組織における存在価値は、 「組織の目標達成の役に立つこと」 という非常にシンプルな言葉に集約される。
そんな内部監査は、独立性と客観性を維持する立場上、自ら実務を担当することができない。自分で判断して売上を立てたり、直接コストを削減したりすることは叶わず、できるのはあくまで「助言」までだ。この立場は、受ける側からすれば無責任に感じることもあるだろう。僕自身、どちらかと言えば実務が得意なタイプなので、「助言しかできない」という状況にもどかしさを感じることも少なくない。
内部監査の具体的な仕事の一つに、リスクの高い業務の運用状況評価がある。日々の業務記録をサンプリングし、細かく検証していく地道な作業だ。「こんな地味な作業が、本当に目標達成の役に立つのか?」と疑問に思う方もいるかもしれない。
しかし最近、これこそが重要な手続きだと改めて実感している。組織における大きな課題というものは、こうした細かな日々の記録の中に潜んでいることが多いからだ。ガバナンスが機能していれば起こり得ないような小さなミスから、構造的な問題の端緒を見つけることができる。
ここで、内部監査人としての技量が試される。 正直なところ、こうした細かい点検業務は誰からも喜ばれない。だからこそ、つい手を抜きたくなる。ミスを見つけても、「たまたまこの1件だけだろう」「全体としては問題ないはずだ」と、自分に都合よく評価したくなってしまうのだ。
こうした自分を甘やかす判断に流されない 「高潔さ」、あるいは揺るぎない「職業倫理」 。これらをしっかりと身につけておくことこそが、内部監査人に求められる大切な資質だと感じている。
2026年1月27日 河添ひろし