20260104の日記
僕は内部監査という仕事柄、企業の不祥事関連のニュースは常にチェックしています。2025年に公表された数々の調査報告書を総括して感じたのは、多くの事案が「企業トップの倫理観の欠如」に起因していたという点です。
トップの倫理観が欠けていたり、時代の変化に合わせてアップデートできなかったりした結果、不正につながった事例として、以下のような企業が思い浮かびます。
- フジ・メディア・ホールディングス
- 性的暴力疑惑。社内の人権意識の低さとガバナンス不全が主因とされました。
- 株式会社オルツ
- 「サブスク2.0」と称した不正行為。利益の水増しを優先させた企業トップの倫理観欠如が指摘されました。
- いわき信用組合
- 反社への資金提供。旧経営陣の任務懈怠およびコンプライアンス違反が主因です。
- ニデック株式会社
- 不適切会計処理。創業者による強いプレッシャーが、組織的な倫理観欠如を招いた要因と言われています。
これらに共通しているのは、「企業風土が悪化していた」という点に尽きます。そして、その企業風土を形成する最大の要因は「最高権力者の倫理観」にあるという認識が、近年一般的になりつつあります。
なぜこの話をしたかというと、昨年話題になった「市長の学歴詐称」や「部下との不倫」といった政治的な報道にも通じるからです。私は、これらの行為をした人物は市長にはふさわしくないと考えています。
その理由は、企業トップと同様に、市長もその組織(自治体)の風土を決定づける最大の要因になり得るからです。「有能であれば多少倫理観が欠けていてもOK」と語られることもありますが、そんな時代はすでに終わりを迎えていると認識すべきでしょう。
僕は現在、内部監査という高い倫理観を要求される職に就いています。他山の石として日々の生活でも自らを律し、時代の変化に取り残されないよう、今年も情報収集を続けていきたいと思います。
2026年1月4日 河添ひろし